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ケメコが新たな嫁になりました。
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巨人アダムのお話
2007 / 05 / 17 ( Thu )
産まれたのは遥か昔。
領土争いに真っ最中のとある国の中で、彼は生まれた。
 
彼は育った、すこぶる大きく。
その大きさは父親が妻の浮気を疑う程だった。 

そして彼は戦った、反則的なまでの強さで。
彼のおかげで、領土争いは終止符を打たれたと云っても過言ではなかった。
 
その後、彼の生まれた国の王は、彼を石に封印した。
戦争に勝利し、平和になった今ではなく、何時の時代かにやってくるこの国を滅ぼさんとする国を退ける為の剣として。
その為に封印される際、呼び出した者に従えとの命を受けた。
---彼は頷いた。
 
他の国の王は当然その石を欲した。
実際、その石を奪う事に成功した者がいた国は尽(ことごと)くなまでに強かった。
彼が呼び出した者を絶対の主として戦ったからだ。
 
石を手にした者の中には”征服王”として名高いイスカンダルもいた。
 
彼が歴史上に名が残らなかったのは、封印される度に呼び出した者以外、彼に関する記憶が残らないようになっていたからだろう。
 
彼の名はアダム。
その巨体が持つ怪力を武器に、主の危機を幾度と無く救ってきた。
そんな彼を今回呼び出したのは「マイコ」と云う名の日本人の少女だった。
 
今回の主人には如何なる危機が待ち受けているのか--如何なる野望を遂げようとしているのかはわからない。
だがしかしアダムは奮起していた---ヤル気マンマンだった。
 
「あのねーマイねー。今日ピクニックに行くのー」
 
今回の主人、最初の言葉だった。

 
 
アダムは一瞬呆気に取られた。
ぶっちゃけポカーンとしたのだ。
如何にもアホそうな今回の主人と、その口から放たれた一言に。
 
しかし彼とて有能な主人にだけ仕えてきたわけではない。
今回のように、命を狙われているのにそれでも外出したいと云って我侭(わがまま)を云ってきかない主人も一人や二人では無かった。
そう---だから彼は今回の発言をこう解釈した。
 
ピクニックと云う響きは如何にも呑気そうで能天気な行為だが、外出=危ない事が沢山ある=頼りにしてるから守ってね。
しかもこの時代には車なんていう高速で移動する鉄の塊があると云うじゃないか。
気を取り直して彼は、ピクニックに行く御主人様を全力で守る事を心に決めた。
 
「今日はねー、ユウ君とねーいっぱい遊ぶんだー」
 
ユウ君とは文脈とか表情とか色々から察するに御主人様のボーイフレンドなのだろう。
ただ、そんな奴こそスパイの可能性も高い。御主人様を危険に晒す全ての存在から守るのが彼の使命。
ユウ君は今回の御主人様を守るための要注意人物---ブラックリスト第一号候補になった。
 
「だからねー、いっぱい遊ぶためにはいっぱい道具を持っていかないといけないんだー」
 
アホそうに話しかけるご主人の話をただ真剣に聞き、頷くアダム。
 
「でね? ブーメランとかパラソルとかスイカとか冷蔵庫とか……みんな持ってくには重すぎるんだよねー」
 
それ、本当に全部いるのか? と怪訝(けげん)な表情をするも、主は絶対なので頷く。
 
「だから全部持ってねー♪」
 
まぁ、御主人様にそんな重いものを持たせて危ない目に遭わせたくないので荷物は持つ気ではいたが、ユウ君とやらに冷蔵庫くらいは持たせようと、アダムは思った。
 
ピンポーン♪

「あ、ユウ君がきたー♪」
 
アダムは、上機嫌になる御主人様の後ろに付いて、ブラックリスト第一号候補の顔を拝む事にした。
 
「よー、準備出来て………ってうわwww何すかwwwその後ろのでっかいのwww」
 
「んとねー、呼び出した人の命令を何でも聞いてくれるらしいの~」
 
「マジで?www アラジンみてぇじゃんwww」
 
みたいも何も、その話のランプの精は自分で、アラジンは自分がかつて仕えた主の一人である事を、アダムは云いたくてウズウズしていた。
 
「でしょー? でね、今日は荷物持ってもらうんだー」
 
「ん? じゃあ俺は持たなくていいの?」
 
「そだよー」 
 
「うはwwwナイスお前wwww」 
 
この時アダムは、毎回何処かへ行くたびに大量の荷物を持たされているユウ君を想像して少し同情した。
 
「って云うか何? その荷物。何で冷蔵庫とかあるの?www」
 
「だってコーラとか麦茶とか冷たい方がいいじゃん」
 
「バッカだなぁwwwそういう時は普通クーラーボックスだろうwww」
 
「わー、それもそうだねー。さっすがユウ君♪ あったまいー!」

真っ当な意見を云うユウ君を、ブラックリストから外してもいいかもしれない。と、アダムは思った。
 
「っていうか飲み物とか多少温くなってもいいようにお茶とか炭酸以外のジュース持って行くのが常識じゃん?」
 
「そうなんだー」
 
「そんな事よりさ、料理って温かい方がおいしいよな?」
 
「うんうん」

「だからさ、電子レンジ持って行って向こうで温めようぜwww」
 
「ユウ君、今日は冴えてるねー♪」
 
アダムは、ユウ君をブラックリスト入り第一号に決定した。
 
「なぁ、行くならさっさと行こうぜwww」
 
「そだねー」
 
出発するようなのでアダムは、明らかに不要だと思われる荷物も全て持ち、準備を終えた時にマイコが思いついたように云う。
 
「あー忘れてた! 今日パパとママ旅行で帰ってこないんだったー」
 
「え? マジ? ヤリ放題じゃんwww」
 
自分の出番が遠くない事をアダムは確信した。
 
「うん、だけどね。それだとアダムにエサをあげる人がいないの」
 
アダムは、自分は御主人様のすぐ近くにいるし、歴戦の兵(つわもの)たる自分ならば一週間くらいの断食は何て事は無いのにそのような事を云う御主人様を少し疑問に思う。
やっぱりコイツ、アホなのかな? と。
そんなアホ疑惑を持たれている実際アホな御主人様は続ける。
 
「アダムは繊細だから……ちゃんと決まった時間にエサをあげて、水を取り替えないと……」
 
エサとは酷い云われようだが、水の取り替えの必要性についてアダムは理解できなかった。
 
「別に一日くらいエサやんなくても死なねーってwww」
 
腹が立つ云い方だが、その通りなので黙って見守るアダム。
 
「ダメ! こういうのをちゃんとしとかないと、すぐ病気になっちゃうんだもん」
 
産まれてこの方病気などかかった事がないアダムだが、御主人様の優しさに感動した。
 
「ちぇー。面倒くせぇなぁ。ハムスターって」
 
………………アダムは絶句した。
御主人様の優しさは自分へ向けた物でなかった事、そして何より自分の名を持つねずみを御主人様が飼っていた事に。
 
「んーどうしよぉ………」
 
「仕方ねーからそこのでっかいのに頼んだら?」
 
「でもそれだと温かいお弁当食べれないし、スイカ割りもできないよ?」
 
このアホな主人はピクニックを何だと思っているのか。って云うかそもそもピクニックに行くのに何時まで帰らねー気なんだよテメーらは! 
等とツッコむべき所が多々あったと云うのに、アダムは先程の衝撃から抜け出せずにいた。
 
「もう諦めて荷物減らしてダンボール持っていこうぜ~」
 
「え? 何でダンボールなの?」
 
「ダンボールを下に敷いて丘を下るんだよwww楽しいぜwww」
 
「それやった事あるー楽しいよねー」
 
「俺が必要最低限の物選んでおくからお前はやる事教えといたら?」
 
「わかったー」
 
こうして歴戦の英雄アダム。今回の御主人様から与えられた初めての任務は、
 
ピクニック(荷物持ち) 
*同行して危険から御主人様を守る。

アダム(ハムスター)のエサやり
*ハムスターの健康を守る。
 
 
に変わった。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

  

 
----その夜。 

自らの手から吸い込まれるようにエサ箱に落ちるひまわりの種。
カランカランと音を立てるプラスチックのエサ箱。
 
虫に食われて人間が食べる事をためらうような部分を選んでちぎる大きな手。
その大きな手にちぎられる度に新鮮な音を立てるキャベツ。
 
エサの音につられて小屋から出てくるアダム(ハムスター)。
自分の与えたひまわりの種を一生懸命食べる自分と同じ名を持つねずみ。
 
一生懸命さに和みつつ、何となく小屋についている回し車を指でつついて回してみるアダム。
それに興味をしめしたのか、代わって回し車をこれまた一生懸命に回すアダム(ハムスター)。
 
しばらくして疲れたのか、回し車から降りて首を傾げる仕草をしたアダム(ハムスター)の前には、赤子以来の涙を流したアダムがいた。
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息抜き | トラックバック(0) | コメント(9) | page top↑
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コメント
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ウルトラバカスwwwww
by: zaki- * 2007/05/17 16:37 * URL [ 編集] | page top↑
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面白いですねぇ。
パロシナも面白かったし。
だけどまぁ、細かい突っ込みは多々ありますが。
言葉の使い方とか、本当に細々したとこが。(あんまり人のこと言えたもんじゃないけどww)

文章全体は結構安定感があるだけに、表現で引っ掛かるのが少し痛いですかね。

っていうか、俺何様wwww

しかし、笑わせるネタの持って来かたが結構好きです。

てな感じで、おk?

ガチで書くと死ぬほど長くなるからこのくらいで(・ω・)
by: 墓武 * 2007/05/17 23:55 * URL [ 編集] | page top↑
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>ざきぃ
 
ミラクルアリすwww
 
>ボァブ
 
ですよねー
引っかかりますよねー
言葉のチョイスについてはボキャブラリーの少なさを否めない。
 
>>面白いですねぇ。
十分すぎる程ありがたいこの一言w
by: ふぁ~Bギナー * 2007/05/18 16:08 * URL [ 編集] | page top↑
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こういう異空間な作品ってステキww

ボキャ貧っつか、やっぱり言葉の使い方かなぁ。

>>実際、その石を奪う事に成功した者がいた国は尽(ことごと)くなまでに強かった。

は、尽く強かった、でいいと思うし。
つぅか正直、ここが一番目立ってますた。

しかしながら、最後のシーンのシュールさは秀逸wwww
by: 墓 * 2007/05/18 18:00 * URL [ 編集] | page top↑
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>墓s
 
おや、そこですたか。
殆ど……的なニュアンスを出そうと思ったのですが、殆どじゃあ味気ないかな? と思ってああなったのだと……
尽くってのは(全て、一つ残らず)って意味があるので、~なまでに。……ってつけりゃあいいんじゃない? うはwwおkwww的な勢いで使ったからねぇ。
………ってこれじゃあ発想がDQNじゃねーか!俺!
 
orz<反省
by: ふぁ~Bュナー * 2007/05/19 21:51 * URL [ 編集] | page top↑
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知り合いの顔が2名ほど浮かぶのは、気のせいか…( ̄▼ ̄)笑
by: たこ * 2007/05/21 22:36 * URL [ 編集] | page top↑
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>たこ
 
この作品はフィクションです。
この話にでてくる人物、団体、地名などは実際のものとは何の関係もありません。
だがしかし、モデルになってないとも云い切れない。
by: ふぁB永 * 2007/05/22 04:15 * URL [ 編集] | page top↑
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これには続きってあるのかい??
その有り余る力を持ってして、このバカっぷるをフルボッコENDでもまぁ構わないぜ!!

一つ訊きたいんだが、
>---彼は頷いた。
の「---」の部分、「―――」にはせーへんの?ダッシュじゃないのが気になって気になって夜も眠れません。嘘です。
by: hey * 2007/05/23 01:11 * URL [ 編集] | page top↑
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>HEEEEEEEEEY
 
俺の頭の中には一応あるお(´・ω・`)
後2・3話で終わるような短編だからぬ。
ただ、このまま終わりにしてショートショートでもいいかと思ってる。
リクエストがあれば完成させようと思う。
 
>>ダッシュの件について
バレたか(ぁ
ただの俺の手抜きだ。
「ダッシュ」と打って変換するより、「ー」をf9で-にした方が楽じゃん?
by: ふぁBライト * 2007/05/23 15:08 * URL [ 編集] | page top↑
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